年金制度で考える「高齢者を支える人数」 その3
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事務所通信
今日は社労士会の研修でした。休みにも拘わらず勉強勉強の大変な業界です。。それ以上に休みにも拘わらずご指導下さった諸先輩方に感謝感謝です。さて、ネットの方はなぜかまた自然復旧した様子。ただ電話があるので週明けにもサポートに問い合わせてみることにするか。
とうわけで、「高齢者を支える人数」再開とします。
年金受給者 | 3,796万人 |
公的年金加入者(現役) | 6,826万人 |
うち保険料負担の無い 3号被保険者 |
(1,005万人) |
実質年金加入者 | 5,821万人 |
前回は、高齢者を支える公的年金加入者は6826万人とは言っても、実質保険料を払っていない3号被保険者が1005万人もいるので、実質的には加入者は5821万人しかおらず、その高齢者を支える人数は5821÷3796で僅か「1.53人」に過ぎないというものだった。
しかし3号だけではない、もう1つ支え手側で考慮しないといけないものはないだろうか。そう、国民皆年金と言われながら現年分で納付率が60%を割ってしまった国民年金(1号被保険者)である。自営業者、農家、学生、非正規社員からなる1号被保険者数は22年度現在1,938万人もいるのである。追納分を考慮すると納付率は若干上がり7割弱となるがそれでも3割は保険料を納めていないことになるので、1938万人×0.3=約581万人が支え手から脱落する。結果、
年金受給者 | 3,796万人 |
公的年金加入者(現役) | 6,826万人 |
うち保険料負担の無い 3号被保険者 |
(1,005万人) |
1号の未納者 | (581万人) |
実質年金加入者 | 5,240万人 |
支え手は5240万人まで減少し、5240万÷3796万で何と「1.38人」まで減少するのである。
次回に続く
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