70歳年金時代
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年金・社会保障ネタ
昨日は珍しく現役若手にもメリットのある高額療養費見直し案のニュースが出たので、取り上げませんでしたが、昨日何より注目を集めたのは年金支給開始年齢引き上げ検討の話題でしょう。
日経新聞でもモチロン取り上げられていましたが、その他にも朝のワイドショーで特集されたり、インターネットのニュース記事などで目にされた方も多いと思います。
さて、この年金問題ですが、現在60代前半で受給している人の年金は、「特別支給の老齢厚生年金」と言いまして基礎年金に相当する「定額部分」と在職中の給料に応じて額が変動する「報酬比例部分」から構成されています。
すでにこの定額部分は昭和24年4月2日以降生まれの人には支給されず、報酬比例部分のみの支給となっており、昭和28年4月2日以降生まれ(今年度58歳)の人から3年ごとに支給開始年齢が1歳ずつ引き上げられて昭和36年4月2日以降生まれの人からは全て65歳支給となります。
今回示された案は、この引き上げペースを上げ加えて68歳支給開始にしようとするものです。最も早い案で昭和35年生まれ(今年度51歳の人)から、遅い案で昭和42年生まれ(今年度44歳の人)から68歳に引き上げるとしています。
その影響や是非についてはマスコミが散々取り上げましたので、敢えて私が発言するまでもないと思います。ここは面白い見方をひとつ。
総務省統計局ホームページ 統計データ 我が国の人口ピラミッドより転載
この図は平成21年の人口ピラミッドです。一昨年のものなので年齢はプラス2歳して見て頂きたいのですが、遡上に上がっている44歳から51歳の人は2度のベビーブームの谷間、人口の少ない方々です。人口が多くてうるさい第一次ベビーブーム世代(いわゆる団塊世代)には給付増を示す一方で、文句言う人間が減ったとたんに一気に削減・・・
やはり団塊層の給付削減を考えなければ、この人口構成を見ても分かるとおり年金制度を支えるのはかなり厳しいといわざるを得ないでしょう。まさに世代間格差です。私が申し上げたいのは年金制度の批判ではなく、要は今の現役世代特に30-40代はこれらの問題に興味を持ち、声を上げていくべきですし、既に力を持っている高齢層は自身の目先の年金額のみならず、次世代のことについても深く考えていただきたいと思っているということです。
今日はこの辺で失礼致します。
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